アトピー性皮膚炎の新しい薬③｜ブログ｜ふじもとクリニック|大阪茨木市|アレルギー科・小児科・予防接種

Tweet

Pocket

新学期が始まり、桜も咲きかなり暑くなってきました。インフルエンザは余り出なくなりましたが、RSウイルス、溶連菌にマイコプラズマ疑いの感染症が流行っています。皆様には手洗い、うがいは心がけてください。アトピー性皮膚炎の薬の話ですが以前紹介したミチーガ®️の使用できる年齢が１３歳から６歳まで下がり、近々小児にも使えるようになります。今日は軟膏の話をします。軟膏と言えばステロイド軟膏が主流でしたが、皮膚の副作用の問題が大きく取り上げられた時期もあり、現在でも正しい使い方をすれば問題ないのですが、使用を避ける方もおられます。（後プロトピック®️軟膏があり、皮膚の灼熱感があり使用をすぐに止める方がいます）この数年でコレクチム®️軟膏とモイゼルト®️軟膏の２つの新しい薬が出ました。どちらも皮膚の副作用が出にくく、コレクチム®️はJAKという炎症を起こすサイトカインの働きを仲立ちする物質を抑える軟膏で特に痒みによく効き、ステロイド軟膏で湿疹を抑えてから使用すると再発を防ぐことができ、生後６か月から使えます。モイゼルト®️もサイトカインの働きを抑える軟膏で生後３か月から使用でき、しかも他の軟膏と違って使用量の制限がなく、乳児期で症状が軽ければステロイド軟膏なしで最初から使うこともできます。詳しいことは気軽にお尋ねください。