①激しいかゆみをともなう皮膚の平らな地図状の膨らみ
じんましんの原因物質を食べたり、吸ったり、触れたりした後に、表面が平らで赤い膨らみが突然あらわれます。大きさは直径数ミリのものから、広範囲に地図状に広がるものまであります。この膨らみは数時間で綺麗に消えてかゆみがなくなることもありますが、出たり消えたりして数日間続くことがあります。
②胸や呼吸が苦しくなるようなショック症状
皮膚にじんましんがあらわれるのにともなって胸やのどが苦しくなり、ゼーゼーと音を立てたり咳が出たりすることがあります。症状が激しくなると呼吸困難に陥ったり、さらにはショック症状(アナフィラキシーショック)を起こす可能性もありますので、緊急の対応が必要です。
③アトピー性皮膚炎とじんましんの違い
アトピー性皮膚炎は強いかゆみをともなう湿疹が、顔や首、ひじや膝の内側などにでき、同じ部位に繰り返し起こります。そのため皮膚に色素沈着を起こし、表面が黒ずんできます。乳幼児期では赤いジクジクした湿疹、幼児・学童期では、皮膚全体がカサカサになります。じんましんでは皮膚が赤く盛り上がる、かゆみをともなう膨疹があらわれます。じんましんが消えた後は、通常、完全に正常化するので、色素沈着などは残しません。