エネルギー摂取量に対して、エネルギー消費量が少なく、体内に脂肪が過剰に蓄積された状態を一般的に肥満といわれます。
体脂肪率で男児は約25%以上、女児は11歳未満で約30%以上、11歳以上で約35%以上が肥満という状態にあります。
1970年代から約30年間に肥満傾向のこどもは約2〜3倍増加しており、おおよそ10人に1人が肥満状態にあるという状況です。
これには食生活や社会生活の欧米化が大きく関係していると言われています。
こどもの肥満判定
こどもの体格を表す指数として、カウプ指数と肥満度があります。
カウプ指数=
体重(g)÷身長(cm)÷身長(cm)×10
13未満 |
13~15未満 |
15~18未満 |
18~20未満 |
20以上 |
やせ |
やせ気味 |
正常 |
肥満気味 |
肥満 |
13未満 |
やせ |
13~15未満 |
やせ気味 |
15~18未満 |
正常 |
18~20未満 |
肥満気味 |
20以上 |
肥満 |
肥満度(%)=
{(実測体重-標準体重)÷標準体重}×100
幼児
15%以上20%未満 |
20%以上30%未満 |
50%以上 |
太り気味 |
やや太りすぎ |
太りすぎ |
15%以上20%未満 |
太り気味 |
20%以上30%未満 |
やや太りすぎ |
30%以上 |
太りすぎ |
6~17歳
20%以上30%未満 |
30%以上50%未満 |
50%以上 |
軽度肥満 |
中等度肥満 |
高度肥満 |
20%以上30%未満 |
軽度肥満 |
30%以上50%未満 |
中等度肥満 |
50%以上 |
高度肥満 |
※年齢によって基準が変わります。
治療としては食事療法、運動療法、薬物療法があります。